ヒロイン名:スカサハ=スカディ
攻略難易度:星7〜星9(√によって変動)
解説:『ワルキューレ・ロマンシア』(以後WR)シリーズ第四作、『ワルキューレ・ロマンシア-サイレント・ティアーズ-』(通称はST、完全版、暗涙等)(以後ST)において攻略可能となった、異なる世界においてワルキューレ三姉妹を統率していた神霊であるスカサハ=スカディ。
初登場は第二作、WRのファンディスクである『ワルキューレ・ロマンシア-ラグナロク・リーヴスラシル-』(以後RL)におけるサブシナリオの一つである、『終わらぬ冬、明けぬ夜』。その後ドラマCDなどで展開されたストーリーをシナリオ化してWRに統合した第三作、『ワルキューレ・ロマンシア-フュルギア・ワルキューレ-』(以後FW)にも登場。『愛と死を振りまく氷の女神』という触れ込みとはあまりにかけ離れた慈愛に溢れた人間性(神格性?)とその悲痛な境遇が人気を博し、完全版となるSTにおいて遂に攻略可能ヒロインへと抜擢、パッケージにも登場を果たした。
その為、彼女を攻略するにはさも「純粋に彼女と交流を重ね、好感度を上昇させる」ことが重要であるかのように見えるのだが、そこは高難易度に定評のあるWRシリーズ。そんな単純なヒロインが完全版でわざわざ追加されるはずも無かった。
スカディの攻略の際、最大の難関として立ちはだかるのがヒルドなどにもマスクデータとして存在する【罪悪感ゲージ】である。
ならば今度は急激に好感度を上げすぎないように……と意識すると非常にシビアに設定されているグッド/トゥルーEND分岐フラグが分岐猶予期間中に発生せずにノーマルENDへと進んでしまう。
そしてここまでを読んだプレイヤーであれば誰でも考えるであろう「それじゃあそのバランスを取って…」を実行すると、そもそも彼女の√にすら入れずにその時点の好感度に応じて強制的に六姉妹のいずれかの√へと突入してしまういう罠まで仕掛けられている始末。
しかし、そこは「なんだかんだで凄い使える」で名高いWRシリーズ。とある条件を達成することで分岐が可能となるグッドEND、並びにトゥルーENDではその攻略難易度に見合った魅力を存分に見せ付けてくれる。
存分に、これでもかと、見せ付けてくれる。
いや、本当に甘ったるいのでコーヒーを用意してから臨むべし。
なお、スカディ√はワルキューレではなくそれを従える神霊を攻略していくシナリオであるため、他のヒロイン√では朧げにしか語られなかった情報がド直球で大量に飛び交うこととなる。
世界観設定の根幹である、と再三語られているにも関わらずビジュアルファンブック(以後VFB)ですらコラム一個分しかスペースが割かれていなかった【編纂/剪定/事象分岐】に関する説明や、√確定後の大神との会話イベント並びに共通バッドENDである【神々の黄昏】で触れられる『ラグナロクが失敗した場合』についての説明が詳細に行われるのもスカディ√のみであり、そう言った設定面においても是非攻略したいヒロインだと言えるだろう。
・ノーマルEND『おまえに、愛を』
【罪悪感ゲージ】<【好感度】且つ、【罪悪感ゲージ】50%未満、好感度30%以上85%未満の状態でヴァルハライベント発生で到達。
スカディの罪悪感が振り切ることなく、そしてその上で彼女の基準において主人公が『愛すべき者』であると認められ、穏やかに日常を過ごすEND。
夢のような日々、夢想のような光景。かつて在りし世界を忘れることは出来ずとも、それでも今はただ、愛すべきこの笑顔と共に。
バッド/グッド/トゥルーではより深く彼女の内面に踏み込むこととなるため、スカディのぽやんとした表層人格を見る機会が最も多いENDでもある。ぼんやりとアイスを食べているスチルの絶妙に気の抜けた表情は必見だが、本格的に恋愛関係に発展する訳ではないのでベッドシーンは存在しないことに注意。
余談ではあるが、このENDが確定している状態でバッドENDを既にクリア済みの場合、シナリオ中の共通イベントで一時的にヴァルハラへと招かれた際の大神との会話で特殊な会話及び解説コーナーが発生する。上述の通り、『ラグナロクが失敗した場合は世界はどうなるか』が語られる重要な部分なので周回プレイ中に偶然出くわしても「全END共通のいつものコーナーかよ」とスキップしたりはしないこと。
【罪悪感ゲージ】>【好感度】且つ、【罪悪感ゲージ】50%以上、【好感度】85%未満の状態でヴァルハライベント発生で到達。
スカディの罪悪感が振り切れてしまい、一度だけ主人公と身体を重ねた後に原初のルーンを用いて自分やワルキューレ達に関わる全ての記憶を消し去って日常へと帰すEND。
優しい女神は愛故に、己が心を否定した。神に心など無いのだと、涙を零しながら。
自分は幸せでいて良いのだろうか、自分だけが、あの3000年の地獄を生み出した私だけが、という罪悪感とそれでも一人の女として主人公を愛してしまったスカディの葛藤が描かれるENDであり、その苦悩の果てに全√の中でも珍しい、俗に言うところの「全部無かったことに」エンドを迎えることとなる。
攻略面での注意点は、好感度上昇の効率が良いからといってデートやハプニングイベントを何度も発生させているとあっという間にこのENDに分岐する点。大事なのは、「自罰的な彼女にとって、楽しいということは辛いこと」という基本原理を理解すること。何も知らずにスカディを攻略しようとすると高確率でこのENDになることも相まって、彼女がどういったヒロインなのかを知らしめた終わりでもあると言えるだろう。
【罪悪感ゲージ】と【好感度】の数値差異が±20%且つ、【好感度】85%以上の状態且つ、ワルキューレ共通バッドEND『神々の黄昏』を1回以上見ている且つ、√中での大神との会話回数5回以上の状態でヴァルハライベント終了後に到達。
大神との会話イベントを経ることでスカディが自らの世界の大神が何故自分一柱だけを遺したのかを悟り、前向きになってゆく中で巡る四季を共に重ねてゆくEND。
冬の先に、夜の先に。黄昏の後に来る、無明の夜のその後に。もしも穏やかな日々が/春があるのなら。例え自ら救う事すら能わずとしても。
何故自分だけが、という彼女の胸の奥の痛みを癒すべく、全てを見通すという大神から「それでも生きていて欲しかったのだろうよ」の一言を引き出すためだけにスカディの好感度上げ、罪悪感ゲージ調整、大神イベントの消化を並行的にこなして駆け回る必要のある超難易度END。
ただ結局のところ、大神のその一言を引き出すために奔走することになるENDでもあるため、「これ実質的な大神攻略√では?」との声も。自分もそう思います。
攻略面での特筆すべき点は、大神の会話イベントを5回以上、という部分。
ワルキューレ達の√ではヴァルハライベントまでに大神とのイベントが発生しているということはつまり【ワルキューレゲージ】が上限近くまで上昇していることと同義なので選択し辛いが、スカディはワルキューレではないので合間合間にガンガンワルキューレゲージが溜まりそうな選択肢を選ぼう。
スカディ√のみヴァルハライベント内での大神との会話イベントがフラグイベントとしてカウントされるのでヴァルハライベントまでに最低4回大神と会話できていれば問題ない。
【罪悪感ゲージ】と【好感度】の数値差異が±20%且つ、【好感度】90%以上の状態且つ、ワルキューレ共通バッドEND『神々の黄昏』を1回以上見ている且つ、√中での大神との会話回数5回以上の状態でヴァルハライベント終了後且つ、スカディ√グッドENDを一回以上見ている場合に到達。
夏だ!海だ!そして同人活動だ!!というグッドENDまでの静かな雰囲気から一変、IQが蕩け落ちたような展開となり、水着を見繕ったスカディと共に一夏の漫画制作に励むこととなるEND。
厭う筈の暑さを、熱を。誰かと共に笑い合うことができるのであれば。あの日叶わなかった夢を語ることも、できるのかもしれないね。
水着+同人誌制作、という正気を疑う展開からまさかの全編ただひたすらにイチャイチャし続けるという驚天動地の内容を突っ走るEND。到達条件はグッドENDとほぼ同じであり、むしろグッドENDが本来のトゥルーでこちらがFDで展開されるようなお祭りシナリオ相当の内容なのでは?という意見も。
スカディ√が解放されるのが他ヒロインを全員攻略した後ということもあり、実質的にSTのグランドシナリオに近い面も。ほぼ全てのキャラクターが登場し、サマーバケーションフェスティバル、通称サバフェスを巡ってお祭り騒ぎを繰り広げる。
サバフェス期間中にスカディと会話することで同人誌の内容が変化するミニゲームも存在し、出来上がった同人誌によってなんと15種類もの会話差分とイベントスチルが表示される。なお、その中でも『エンクロミアの暗涙』という同人誌が制作された場合にのみ、更に特別なイベントが発生。かつて在りし女王としての、彼女の祈りが語られる。
グッドENDと同じ条件になるように二周目を進めていけば好感度稼ぎが可能なイベントと獲得好感度の数値の問題で自動的にこちらへと分岐するので心配する必要はない。
強いて言うのであれば同メーカー作品である『平安奇聞草子』シリーズよりゲストNPCとして出演している伊吹童子とのコミュを数回選択しておくとより効率的にこちらへと分岐するのでそれを意識すると良い。
各ENDの解説の際、トゥルーとグッドの分岐という言葉を用いたものの、STのVFBに載っている全ENDの時系列表を見る限り、タイミング的にはグッドENDで過ごした秋冬春の後にトゥルーENDの夏が来るらしく、トゥルーEND内の会話でもトゥルーENDに入る前にグッドENDの内容が既に消化されている節があり、事実上同一タイムライン上に位置している。そういった意味でもやはりスカディ√トゥルーENDはFD相当のお祭りシナリオと言えるかもしれない。
なお過去作恒例の攻略ヒロイン全キャラハーレム√はSTでも存在しており、彼女を加えたハーレム√も存在しているのだが、スカディ√からは分岐できず、それどころかみんなのトラウマとして名高い『HAPPY END【叛逆/はじまりのろくにん】』へと分岐するため注意。
次ページ→大神会話イベント一覧(1)
スカスカ様いいよね…
わかるよ…いい…
(誰だよこんな難易度考えた奴…ってなる原作者)
まあ完全な移植じゃないからまだ許すが…
DLCが通じる時代に出ても怖いだろこのゲーム…
まぁSNも大概だし…
グッドENDの条件上げすぎたからトゥルーはIQ低めでいいかなって…
エンクロミアの暗涙がある以上どんだけ脳天気な流れにしても絶対に一度は何処かで本筋に引き戻されるだろうし…
ルートの半分くらい兄貴の声聞くことになりそう
いいよね…
いやスカディ様にはもっと笑顔になって欲しいけど
全ルートクリアしてトゥルーのグランドエンディング迎えた後のあれ
ボリューム盛りだくさんで草。
こりゃいいお値段しますねぇ。(もし世に出ていたら即買っていたわ。)